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2021-08-06

ネットショップオーナーが売れない時に確認してほしいこと

今日は「釣り餌を垂らしてもいないのに魚が釣れるわけがない」という話をしていきたいと思います。

あなたが売れない理由

「売れない!」これは小さく商売されている全ての人が抱える問題だと思います。俺の商品・サービスはこんなにも素晴らしいものなのに、他とはこんなにも違うのに、なんで売れないんだろう。なんで皆俺の商品の良さを分かってくれないんだろう。あなたも一度はこうやって思ったことがあるのではないでしょうか。

なぜ?なんで?どうして売れないんだろう?その理由はいたってシンプルで、買ってくれる人がいないからですよね。当たり前の話なんですけど、売れないというのは言い方を変えると買ってくれる人がいないってことです。ではなぜあなたの商品やサービスを買ってくれる人がいないのか。もしかしたら商品に重大な欠陥があるのかもしれません。もしかしたらあなた自身がめちゃくちゃクセのある人で近づきにくいオーラを発しているのかもしれません。が、そういったケースは稀で多くの方に言えることは、十中八九知られていないからなんです。なぜ誰も買ってくれる人がいないんだろう、誰にも知られていないからです。

釣り人と商売人の意外な共通点

私が好きな魚釣りを例にしてみましょう。今あなたの手元には美味しそうなエビがあります。エビは魚にとって超魅力的な餌なので、これを使って魚でも釣ってみようかと考えました。でも餌だけ持っていても魚は釣れません。その餌を付けて魚の口に引っ掛けるための釣り針だったり、食いついた魚を釣り上げるための釣竿など、たくさんの釣り道具を用意する必要があります。これにはお金がかかります。中にはコレクションという視点で釣り道具を購入・集める人もいますが、基本的には魚を釣るという目的を達成するための道具です。魚を釣るためにはどうしても、嫌でもこの釣り道具が必要になります。いわば投資ですね。魚を釣るために投資します。

では釣り具を一通り揃えました。じゃあ次に何をするでしょうか。最高の餌があるからといって、自宅のリビングで釣り針に餌を付けても魚が釣れるわけがありません。なぜならそこには魚がいないからです。だから車で1時間も2時間もかけて目当ての魚が居る場所まで自ら行かなければなりません。時には飛行機をつかって何時間もかけて釣り場まで行くことだってあります。そして、目当ての魚がいる場所で、最高の釣り具を使って、最高の餌を落とす。ここでようやく初めて魚が釣れる可能性が出てくるんですよ。絶対に釣れるかどうかは分かりません。あくまで、この時点で初めて釣れる可能性が生まれるという話です。

しかしそんなに簡単に思い通りの結果はでないものです。なかなか釣れません。そこで餌の種類を変えてみたり、餌の大きさを変えてみたり、釣り餌の流し方を変えてみたり、場所を変えてみたり、たった1匹の魚を釣るためにいろんなことを試すわけです。そしてようやく目当ての魚が釣れる。

ではこの話をあなたの商売に置き換えて考えてみましょう。まず、あなたは何かを売りたいと考えている。そのためにはそれを買ってくれる人が必要です。例えが悪いかもしれませんけど、ここではあなたの商品を買ってくれる人を魚に例えます。あなたが魚を釣るということと、あなたが商品を売るということをイコールで考えてみてください。

あなたにとってもの凄く魅力的な商品が手元にあります。これを売りたいと考えました。でも自宅のリビングにこの商品があるだけでは誰にも売れないので、これを売るために必要な道具を用意します。店舗作って、ホームページ作って、SNS始めてみました。でもこれらはあくまで単なる道具にすぎませんから、これらを持ってるだけで売れるわけがありません。店舗とかホームページみたいなもんは、これを持っていれば無条件でモノが売れていくというドラえもんのヒミツ道具ではないです。人間が作った単なる道具にすぎません。道具は使わなければ意味がないので、魚を釣る時にやったように魚が居る場所に自ら行って、そこでさらに試行錯誤する。これと同じことをしなければならないんです。

この最も重要な部分を忘れていませんか?いい餌といい道具さえあれば魚が勝手に食いついてくれるって思っていないでしょうか。1万円の竿じゃだめだ。だから俺は10万円の竿を買った。さぁ魚よ、食いついてこい!ライバルは10万円のホームページでやってるけどうちは100万円かけてるんだ。さぁ買ってくれ!って本気で思っているならやばいですよ。いつまで経っても売れるわけありません。最も重要なのは餌(商品)や道具の質ではなくて、それをどこに(誰に)どうやってアプローチしていくかです。

情報商材詐欺師から学ぶ商品の売り方

これの究極系が情報商材詐欺みたいなことになってくるんですけど、ネットで検索すれば簡単に出てくるような全く価値のない情報商材を高額で売りつけるというアレです。なんであんなものにひっかかる人がいつまで経っても後をたたないのか。本気で不思議でなりませんが、現にいまだに騙される人は多いし、YouTubeの広告なんか見てても「副業で月〇十万達成しました」みたいな怪しい広告ばっかです。最近。

そんなの本当に儲かるなら赤の他人に情報流すより社員やバイトを雇ってやってもらえばいいやん。逆にそうしないということはその情報商材そのものを実践しても儲かりませんよ。って言っているようなものなのに、そんな当たり前のことすら疑問に思わせないような上手い売り方・言い回しをしてる。

その辺で採ってきたミミズでマグロを釣ってるという見方をすれば、それはそれである意味では凄いことなんですけど、彼らの何が凄いかっていうと、皆さんが見落としがちで一番めんどくさくてやりたがらない部分を徹底してやってるということなんですよね。つまり、広告宣伝活動にお金と時間を使っているということです。

商品や道具に頼っていませんか?

こんな素晴らしい商品だから、こんな素晴らしい道具を持っているからあとはほったらかしておけば売れる。なんてことはあり得ません。特に今はどんな業種でも商品・サービスの質や価格は似たり寄ったりのものが山ほどありますので、知られるための活動をしなければならないという現実に目を背けてはいけないと思うんですよ。

知られるための活動っていうのは、簡単に言うと広告宣伝活動です。今現在なかなか売れないと悩んでいるあなた。これまでに商品や道具にお金をかけるんじゃなくて、知ってもらうためにお金と時間をかけるということを積極的にしてきたでしょうか?確かに最初は怖いかもしれません。何か形に残るわけでもない、すぐに成果が出ない。そんなものにお金と時間をかけるなんて考えられないかもしれません。でも私たちは毎日新規客を探してこないといけないわけで、それには絶対に広告宣伝活動が必要です。

最高の餌と最高の道具をリビングで眺めながら「なんで魚が釣れないんだろう」って思っていませんか?魚が居る場所を探して、そこに餌を垂らしましょう。そこで初めて最高の餌と最高の道具が役に立ってくれます。あなたが釣りたい魚はいったいどこにいるのか。場所が分かれば自らがそこまで行って、積極的に餌を垂らしてみてください。それでも釣れなければ何がいけないんだろうと試行錯誤してください。大物が釣れることを祈ってます。

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