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2016-02-12

インスタグラムは新規顧客の集客に向いている?

私のまわりではインスタグラムを使う人が増えてきました。そして私も先日インスタグラムにアカウント登録し、実際に写真を投稿してみました。そろそろ「インスタグラムで集客しよう!」という情報商材やセミナーが流行りだすタイミングだと思います。

そこで、私たちのような中小企業・個人事業主がインスタグラムを使って新規の見込み客を集客することができるのか、ちょっと時間をかけて考えてみました。

Facebookの5年前と今

 

今となっては多くの人が日常的にアクセスしているFacebook。おそらく誰でも名前ぐらいは聞いたことがある世界最大のSNSだと思います。しかしそんなFacebookも約5年前まではほとんど認知されていませんでした。私は世間的に流行り始める1年ほど前から登録だけはしていましたが、その見慣れない独特のWEBサイト(デザイン)の使い方が全く分からず放置していました。

ところがある日をきっかけに周りの友人・知人がこぞってFacebookを始めだしたのがちょうど2010年ぐらいだったと思います。「あれ、お前も始めたの?友達になろうよ~」ってリアルな友人・知人とどんどん繋がり、あの頃は楽しかったです。みんな頻繁に投稿していました。内容は料理や子供の写真など正直どうでもいいことばかりでしたが、投稿者はリアルな友人・知人ということで多少なりとも興味はありますしね。

しかし、Facebookの特徴でもある「実名制」と「友達」という概念には若干の落とし穴があることに、あの時は気付いていませんでした。Facebookユーザーはどんどん増え続け、本当は繋がりたくない人(会社の上司、昔の先輩、自分の親など)と友達になってしまったり、仕事の関係でほとんど知らない人(まったく知らない人)と繋がってしまったり。私自身もそのような理由でFacebookでは何も発言することができなくなってしまいました。本当に当たり障りの無いことしか投稿できなくなってしまったのです。そして私のタイムラインに流れる投稿も知らない誰かのどうでもいい日常になってしまい、Facebookは私にとって全く面白くないものに変わってしまったのです・・・。

もちろんそのようなデメリットをなるべく避けることができるように各種設定で公開範囲を限定したりすることなどができますが、一般のユーザーはそんなことをいちいち調べてまでFacebookを使いません。なぜなら面倒臭いからです。面倒臭い思いをしてまでSNSを使うぐらいなら、やめてしまいます。

インスタグラムは使い方しだいで面白い

 

そういったことだけが原因の全てではありませんが、私自信もそうですし私の周りでもFacebook離れが進んでいます。ほとんどアクセスしなくなった人、Facebookアカウントを削除した人も少なくありません。

そんな今、少しずつ流行り始めているのがインスタグラム。3枚ほど写真を投稿しサイト内をぐるぐる閲覧してみましたが、正直これはめちゃくちゃ面白そうです。Facebookとの違いなどを交えながらインスタグラムの大きな特徴を3つほど挙げたいと思います。

ニックネーム可でフォロー制

Facebookとの大きな違いはニックネームでの登録が可能で、尚且つフォロー制というところです。多くの人はニックネームで登録していますので、基本的に自分がフォローする相手は「この人の投稿を見たい」と思う人だけでOKです。知らない誰かのどうでもいい投稿を無理矢理見せられることもありません。自分に必要ない投稿ばかりする人は気軽にフォローを解除できます。

リアルな友達とのコミュニケーションに使いたいのであれば、友達同士でニックネームを教え合って交流することができます。知られたくない人にはニックネームを教えなければいいだけの話。こういった仕組みはTwitterによく似ていますね。

投稿は写真がメイン

これもインスタグラムの大きな特徴です。インスタグラムでは必ず写真か動画を投稿しなければなりません。文章だけの投稿ができない仕様になっています。中には文章は書き込まずに写真だけを投稿している人も多くいることから、インスタグラムでの投稿は基本的に写真が最も重要視されるようです。2016年2月現在、投稿の写真と動画の割合は、全体を100として写真が95、動画が5という印象を受けます。この点についてはおそらくもう少し動画の投稿が増えていくかなぁと思っています。

ハッシュタグ

Twitterやfacebookにもハッシュタグという機能は付いています。しかしここまでキレイで視覚的に分かりやすくタグを表示するのはインスタグラムがはじめてで、これも写真メインの投稿だからこそなのかもしれません。

写真を投稿する際に任意でハッシュタグを付けることができます。これは既存のタグをそのまま使ってもいいですし、新たなタグを自ら生み出すことも可能。例えば七輪でお肉を食べたとします。この状況を写真で撮影して投稿する場合、「#七輪」や「#ビールがうまい」というタグを付けて投稿してみます。

ins1

すると投稿した写真の下に、任意で入力したタグが一覧で表示されます。(この部分にはちょっとした文章を入力することも可能)

このタグの中で例えば「#七輪」をクリックすると、以下のように「#七輪」というタグを付けて投稿された写真一覧がキレイに並んで表示されるわけです。

ins2

 

これって、めちゃくちゃ面白いと思いませんか?共通のタグを付けているということは、共通の興味や思考を持った人と繋がれる可能性が高いですよね。TwitterやFacebookのように文章ではなく写真がメインの投稿ということで、視覚的にスッと入ってくるところが魅力です。「あっ、この写真いいなぁ」と思った人が写真をクリックして、もしかしたらフォローやいいねを貰えるかもしれません。

私は基本的にWEBに蓄積されていかないメディアは新規顧客の集客に向いていないと思っています。代表的なのがTwitterとFacebook。今この瞬間に見られて流れていってしまうため、投稿の作業を繰り返し繰り返し行なわなければならず、非効率的です。しかしインスタグラムの場合は、たとえ誰にもフォローされていなくても、たとえ今この瞬間に誰にも見られなくても、タグ経由で誰かに見られる可能性がある。WEBに蓄積されていくメディアだと思うわけです。

インスタグラムは業種によって集客ツールになる

 

このような特徴を持ったインスタグラムは、業種によってかなり便利な集客ツールになると確信しています。その業種とは、見込み客にとってより多くの写真が見たいと思われるような業種。つまりインスタグラムをフォトギャラリーとして活用できそうですよね。

その一例としては、

  • 美容室(エアーカタログなど)
  • 飲食店(メニューや店内の雰囲気など)
  • ホテルや旅館(館内の写真や周辺の雰囲気など)
  • 建築業(リフォームのビフォアー&アフターなど)
  • ネイルサロン(室内の雰囲気や過去の作品など)
  • 中古車販売(在庫の外装や内装写真など)
  • ファッション小物のネット販売(商品の写真など)

どの業種も、まだ一度も利用したことがない見込み客にとっては1枚でも多くの写真があったほうが、事前に雰囲気をイメージしやすく安心です。フォトギャラリーとして活用する方法は簡単で、

  1. インスタグラムのアカウントを登録
  2. できるだけ多くのハッシュタグを付けて写真を投稿
  3. ホームページやブログに、インスタグラムのプロフィールページに飛ぶバナーを設置

以上です。あとはインスタグラムのシステムが勝手に立派なフォトギャラリーを作成してくれます。是非ご活用ください。

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