「自分の好きなもの」を売るAさんと、「Aさんが欲しいもの」を売るBさん
あるところにAさんとBさんが居ました。
AさんもBさんも1年前に脱サラして起業し、今では小さな会社を営んでいます。
Aさんが取り扱っている商品は枕です。
この枕はAさんがサラリーマン時代から研究に研究を重ねて開発したもので、
不眠に悩んでいる人でも快適な深い眠りを得ることができるという素晴らしい商品でした。
当然Aさんはこの商品のことが大好きで、自信がありました。
「こんなにも素晴らしい商品なんだから絶対に売れるだろう、売れないわけがない!」と。
しかし実際に起業してみるとなかなか売れません。
ホームページやブログでどれだけ説明しても、商品を改良しても、価格を下げても売れません。
「こんなにも素晴らしい商品なのになぜ売れないんだろう・・・」
Aさんは途方に暮れてしまいました。
そこに現れたのがBさんです。
Bさんは頭を抱えて悩んでいるAさんに向かって(←ここ重要)話しました。
「Aさん、あなたの商品は本当に素晴らしい。でもなぜか売れなくてお困りですね?」
「はい・・・そうなんです。こんなにも良い物なのになぜ売れないのか、私にはさっぱり分かりません」
「そうですか。私にお任せください。私はAさんの悩みを解決できるノウハウを持っていますよ」
「本当ですか!是非売ってください!」
いくら素晴らしい商品でも、それを欲している人に売っているか?
自分の商品やサービスがいくら素晴らしいものであっても、
それにお金を出してまで「欲しい」と思っている人は世の中のほんの一握りです。
その他大勢に向かってどれだけ説明したところで、価格を下げたところで売れるわけがありません。
その他大勢はそもそもあなたの商品に興味がないのです。
必要としていないのです。
まずはあなたの商品を欲しいと思っている人を集めましょう。
あなたの商品はどんな人の悩みを解決できるのかを考えてください。
そしてその人に向かってセールスするのです。
世の中の大半の人には役に立たない商品かもしれませんが、
あなたの商品を欲しがっている人は確実にいるのですから。