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2016-04-23

最近のGoogleはよく分からん!いまだに上位に表示される中国人詐欺サイト

 

重複コンテンツについてこんなご相談を受けました。

ブログの内容が丸被りだとグーグルで検索順位を落とされるとの事でしたが、私はブログを書いていまして、少しでも見込み客に見てもらえるようにとホームページ内のブログとアメブロとで丸被りのタイトルと内容を掲載しているのですが、これって問題でしょうか?

「世界中の情報を整理し、世界中の人がアクセスできて使えるようにする」という使命を掲げているGoogleの気持ちになって考えて見てください。Googleは検索ユーザーのことを第一に考えています。検索エンジンで検索する人に対して、より有益なページを上位に表示させたいと考えています。そんな中で、全く同じ文章が書かれたページが複数表示されることに何の意味があるのでしょう。検索ユーザーにとって時間の無駄となりますから、邪魔以外の何者でもありません。ですから当然Googleも重複コンテンツを嫌っています。もしかするとスパム行為とみなされてなんらかのペナルティーを受けてしまう可能性もありますのでご注意ください。

じゃあ、何故いまだに中国人詐欺サイトを上位表示するの?

検索ユーザーのことを第一に考え、より有益なサイトを上位に表示してくれるはずのGoogleさん。それなのにも関わらずいまだに詐欺サイト・詐欺ネットショップが検索結果の上位に表示されています。これはどういうことなのでしょうか・・。最近のGoogle、よく分からん!

詐欺サイトと言っても100%と言える明らかな証拠や根拠があるわけではありませんのでサイトの具体名やURL等を公表することはできませんが、簡単に探すことが出来ます。例えば「EP73B」と検索してみてください。これはある釣り竿の名前(品番)です。このような具体的な商品名で検索した際に検索結果の1ページ目に表示されるサイトのおよそ2~3ページが詐欺サイトである場合が多いです。

「EP73B」と検索する人はどんな人だと思いますか?おそらくその多くはこれからEP73Bを買うぞ!というモチベーションの人だと推測されます。いろんなところから情報収集してどんな釣り竿を購入するかを比較検討した上で、「よし、EP73Bに決めた!これから買うぞ!」という人が具体的な商品名を検索します。詐欺サイト・詐欺ネットショップを運営する人たちは、そのような商品名や品番の検索キーワードにたいして上位に表示されるように仕向けているのです。

詐欺サイト・詐欺ネットショップには大きな特徴が3つありますので、判断する上での参考にしてみて下さい。

特徴1.とにかく安い(相場の40~50%OFFで売られている)

詐欺サイトの多くが安さを売りにして人を騙します。まぁよく考えてみると当然でしょう。なぜなら、物質として形ある商品にはある程度の相場があり、それはインターネットで少し調べれば簡単に分かります。これからダイソンの掃除機を購入しようと検討している人であればダイソンの掃除機が大体10万円ぐらいすることを知っているはずです。ではそんな人に対して詐欺サイトが同じようにダイソンの掃除機を10万円で販売することができるでしょうか。難しいですよね。なぜならAmazon、Yahooショッピング、楽天ショッピングなどの認知度があって信頼性も高いライバルサイトでも同じ商品が売られているからです。それほど価格差がないのであれば、Amazonか無名のネットショップかという二択で詐欺サイトがAmazonに勝てるわけがありません。

だからこその50%OFFの価格設定。まったく認知度もない、少し怪しいネットショップだけど・・「安い!」に飛びつかせるわけです。

ep73b

そして料金のお支払い方法が銀行振り込みのみになっているのも特徴の1つ。クレジットカード決済や商品代引き発送を行なっていません。サイト内にはクレジットカード利用可能の表記があっても、いざ購入すると「銀行振り込みしてください」という旨のメールが届く場合もあるようです。

特徴2.住所や電話番号が怪しい

ちょっと怪しいな、そう感じたら会社概要を見てみてください。ネット上で何かを販売するサイトには必ずどこかに販売者の情報を記載しなければなりません。まぁ詐欺サイトですからそれすら無視して記載していないサイトもあるかもしれませんが、それは購入者の不安を煽るだけですから最低限ウソの情報を記載しているでしょう。

まずは住所。記載されている住所をコピーしてGoogle Mapで検索し、衛星写真を見てみます。すると普通に野原だったりボロボロの小さな小屋にたどり着いたりします。今回は田んぼの真ん中にある空き地にたどり着きました。

image10631

 

続いては電話番号で検索してみます。すると「この電話番号の会社で詐欺にあった!」という被害者の声が複数見つかる場合があります。ネットの情報は半分があてになりませんので鵜呑みにしてはいけませんが、火の無いところに煙は立たないものです・・。

特徴3.サイト内の日本語表記におかしい部分がある

このようにネットショップで堂々と詐欺を行なっている集団は外国人である場合が多いようです。2016年4月現在でネット検索で簡単に見つかる詐欺サイトの多くは中国人が運営しているか、運営に関わっていることが多く、サイト内の日本語記述に違和感を感じることがよくあります。以下に一例を挙げます。

  • お支払いをお 願いします。(不自然なスペース)
  • 運営責任者:花子 山田(なぜ名前が先?)
  • お支払いのやり方のお問合わせは・・(おかしな言い回し)

など、日本人の誤字脱字とは少し違った違和感のある文章があったら要注意です。比較的日本語が上手いとされている中国人ですが、それでも日本語は難しいようです。

なぜ詐欺サイトを排除しない?

検索ユーザーのことを第一に考えているGoogleは、日々検索エンジンの改良を行なっています。より有益なページを上位に表示できるように試行錯誤されているはずです。だからこそご質問いただいたような重複コンテンツを量産するようなスパム行為を厳しく取り締まったりもしているのです。しかし、では何故このようなあからさまな中国人詐欺サイト・詐欺ネットショップを検索結果に表示するのか・・。全く理解できない。

もちろんGoogleさんが悪人を法律で裁くことはできません。サイト自体を削除する権利だってもっていません。しかし裁判で詐欺罪が確定したわけではないとはいえ、たくさんの被害者が損害を被っている可能性が非常に高いですし、事実Google検索で誰の目に見てもあきらかな詐欺サイトにたった10秒でたどり着けてしまうわけです。

重複コンテンツなどのスパム行為を取り締まってくれているのは非常にありがたいことなのですが、むしろこっちが先でしょ!って思ってしまうんですよね・・。最近のGoogleよく分からん!

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