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2015-07-07

PPC広告出稿でクリック単価が下がらない…テストが先か?改善が先か?

本日はPPC広告での集客に悩むお客様からのご相談にお答え致します。この方はランディングページではなく一般的に言われる「ホームページ」を使用しています。

まずはPPC広告の予算の組み方について以下の動画をご覧下さい。

 

宇田さんはページの改善の前に、テストと検証が必要だと仰っていましたが、もう少しテストするべきか悩んでいます。そもそも通常のホームページよりもランディングページの方が成約率が飛躍的に上がるというのはわかっていますのでまず、ページの改善を先にするべきか悩んでいます。800クリックくらいまで様子を見るか、先にページの改善(ちゃんとランディングページを作成する)か判断しかねます。

本来でしたらPPC戦略にはランディングページが最も適しています。通常のホームページですとPPCで集客したユーザーが迷ってしまう可能性があるからです。

 

ランディングページの作成をお勧めしたいところですが、これまでホームページでテストしてきたことに何かしらの”答え”は見出せたでしょうか。テストは”答え”を出して改善し、成果を出すために行います。

以前私が試しにブログ内で記事を作成し、PPCで広告してみた失敗例をご紹介します。ターゲットは「ネット集客にお困りの中小企業」で、目的は「有料相談(10,800円)」です。対象とするキーワードは「ネット 集客」。そこでまずは「ネット 集客」を意識して記事を作成しました。

ネット集客2015

合計5,000文字を超える記事をがっつり書き上げました。単なるブログ記事とは考えず、簡易ランディングページを作る気持ちで書いています。

PPCに入札した「ネット 集客」のキーワードでは品質インデックスが「8」となり、クリック単価も30~40円程度と、このキーワードにしてはまずまず安価に抑えることが出来ました。アクセス数と有料相談の受注もそこそこありましたが、PPC広告費用に対して費用対効果が薄く、3ヶ月運用してみて・・・PPC広告の反応だけを見ると赤字でした。(有料相談から最終的にホームページの制作を受注できたため結果的にはプラスでしたが)

このテストから出した私なりの結論は、

・見込み客に複数の選択肢を与えてしまったことが全ての失敗だった

ということです。お問い合わせの内容には「〇〇を相談したいですが、これは有料になりますか?」というものが多く、「有料になります」とお答えするとそれっきり・・・「ネット 集客」というキーワードで検索する人は、無料で手に入る情報を探している人が多いということが分かりました。「無料という選択肢もあるんだ」という期待感を与えてしまったがための失敗です。

このように自分なりの答えを出した上で、それじゃあ選択肢を与えないランディングページにしよう!ということであればとても意味のある改善です。何がいけないのかよく分からない、なぜ売れないか分からない状態であれもこれもとやってみるのは、広告費用を無駄にしてしまう可能性が高いためお勧めできません。撤退して次なる一手を打つのは自分なりの明確な答えが出て納得できた時以外にありないのです。

最初に「ホームページでPPCを打つ」と決められたのであれば、各キーワードごとに品質インデックスが最低5以上になるような記事を作成してみてください。そして記事の最後にはゴール(お問い合わせ方法を明記する)が必要です。

 

「滋賀県 料理教室」のようなワードはまず滋賀県 料理教室を文章に多用しにくく品質インデックスが上がりにくい、そしてすべての人が対象になってしまい(学生や男性、安い所がいいお客様)などそもそものターゲットではない方を呼んでしまう可能性が高いと感じました。

確かに本来のターゲットではない人までが対象になってしまいますが、この「滋賀県 料理教室」というキーワードは必ず抑えるべきキーワードです。どんなキーワードでも100%ターゲットだけを連れてくるということはありません。例えば「料理 上達」というワードであっても、情報収集し自力で上達したい人も対象になってしまいます。そのようなことを100%避けることはできませんのである程度しかたがありません。

しかし「滋賀県 料理教室」と検索する人は、滋賀県で料理教室を探していることが明確なため、集客に繋がりやすいキーワードです。PPCで上記のキーワードに入札されるた場合に広告のリンク先として飛ばすページは、「滋賀県 料理教室」というキーワードを意識して作成する必要があります。

そして記事を作成される際はホームページの別のページを見てもらうために作るのではなく、この記事だけでお問い合わせさせてやる!ぐらいの気持ちで書いてください。「滋賀県 料理教室」と検索した人が記事を読んだあとにそのまま「料金」や「メニュー」などのボタンをクリックして別ページに移動する必要がないぐらい、

  • 料理が上達するコツは〇〇ですよ
  • 道具や材料も重要です
  • しかしそれ以前に”あること”を知っておくことが最も大切
  • その理由は〇〇です
  • 当料理教室ではただ料理を教えるだけではありません
  • こんなメニュー(料金)をご用意しています
  • 担当はこんなスタッフが対応させていただきます(顔写真など)
  • あなたの料理を絶対に上達させます
  • 大好きなあの人に美味しい手料理を食べさせてあげてください

のように、記事を上から下まで読んだだけで電話したくなるような構成で、がっつり記事を作ってみるとまた結果は変わると思いますよ。さらにこのような気持ちで書かれた記事は必然的にキーワードに対する関連性が高くなるため、広告の品質インデックス(品質スコア)が上がり、それと同時にクリック単価を下げることが出来ます。

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