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2015-01-22

ネット集客2015

栄枯盛衰(えいこせいすい)。状況は刻一刻と変化しています。昨日まで使えたノウハウが今日になって突然使い物にならなくなることもあるでしょう。

ネット集客の手法についても少しずつ変化してきていることにお気付きかとは思いますが、本日は2015年のネット集客について真剣に考えてみたいと思います。ちなみに小さな会社やお店、個人事業主さんを対象としてお話させていただきます。

長くなりますが全て読み終わった時、ネット集客に対する考え方が大きく変わることでしょう。

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ネット集客に従来型ホームページが効かなくなる

2015年以降、ホームページの作りを見直さなければ間違いなく集客できません。数年前からその兆しは見えていたのですが、今は確信を持って断言できます。従来型のホームページで商品(またはサービス)を販売することは非常に難しいです。

「ホームページ」と聞くと下記のようなページを思い浮かべませんか?

  • トップページ
  • 会社案内
  • 商品紹介・料金案内
  • スタッフ紹介
  • アクセス(地図)
  • お問い合わせ

ここで言う従来型のホームページとは、あなたが今思い描いたようなサイトのことを言います。従来型のホームページは会社や商品に関する情報をただただ載せているだけです。それでもこれまではある程度売れていたかもしれませんが、それはライバルがホームページを持っていなかったために顧客の選択肢が少なかったからにすぎません。しかしネット集客を意識する企業は数年前から右肩上がりに増えてきて、現在では満員御礼。

 

顧客にとっては選択肢が多すぎるため比較検討する時代です。同じような商品やサービスが、同じような価格で、同じような条件で購入できてしまうのです。そしてそれを自宅でくつろぎながらワンクリックで比較することができる中で、会社や商品の情報を書いただけのホームページで売れるわけないでしょ!ってことなんです。

先にも書きましたが、何処の商品も似たり寄ったりなんです。すると必然的に何処のホームページも似たり寄ったりになってしまいますから、2015年以降のネット集客には「なぜ、ココで買うのか」という明確な差別化が必要なのです。

ネット集客には選ばれる理由が必要

例えば無性にビールが飲みたくなって缶ビールを買いに行くとしたら、あなたなら何処へ行きますか?おそらく最寄のコンビニや酒屋さんでしょう。ではなぜそこへ行ったのですか?その理由は近いからだと思います。

このようにリアルビジネスには距離的な制限がかかりますので、商圏がある程度限られてしまいます。東京都のコンビニに北海道の顧客を集客することは不可能ですよね。そのため何処にでも売っているビールが「近い」という理由で売れるわけです。

しかしネット集客・ネット販売には顧客にとって距離的な制限がかかりません。自宅に居ながらクリック1つで様々な店(ホームページ)へ行くことができます。あなたのホームページは、距離的な制限が無い中で選ばれる理由がありますか?ちょっと考えてみてください。

1.他社より圧倒的に安い料金を表示している

これはナンセンスですね。そもそも薄利多売のビジネスは膨大な資金力のある大企業がすることです。小さな会社が価格競争をした瞬間に倒産行きの列車に飛び乗るようなものです。資金力もないのに薄利な価格競争で勝ち残れるとは思えません。

仮に価格競争をしたとしましょう。うちはライバルよりも安いんだ!と。それって本当ですか?今の時代、価格なんて何処もほとんど同じじゃないですか?逆にあなたよりも安い会社がある可能性のほうが高いと思います。ネットはワンクリックで移動し比較検討されますから、価格で選ばれるというのは難しそうですね。

2.他社より圧倒的に商品・サービスの質をアピールしている

今はモノやサービスが溢れかえっていると言われているのはご存知だと思いますが、商品やサービスの質を高める努力はどの会社も行っていますし、皆さん自信もお持ちです。うちの商品が一番だ!と。それでも会社はバンバン潰れます。うちの味が一番や!と自信を持っているラーメン屋さんも普通に潰れたりするんです。

商品の質をどれだけアピールしたところで、それは自己満足にすぎなかったりするのでご注意を。それに商品やサービスのアピールはライバルも皆が競ってしていますしね。素人の顧客から見ると意外とどんぐりの背比べをしているだけに見えるものです。

3.他社のホームページより圧倒的にデザインがかっこいい

これがライバルホームページとの差別化だと本気で信じている方、100万円、200万円というお金をかけて「凄いホームページ」を作ったから、うちはネット集客できると本気で信じている方、残念です。ホームページのかっこよさは顧客の購買理由とは関係ありません。

※業種によってはホームページのかっこよさが重要な場合もあります。(美容品・高級品など)

 

かっこいいホームページだからこのお店に行こう、と考える顧客はいません。例えばあなたが温泉旅行のためのホテルを探しているとして、最終的に3つまで絞りました。さぁどれにしよう・・・という時に「ホームページが一番かっこいいからここにしよう」と思ったことがありますか?

確かにホームページのデザインは雰囲気やイメージをアピールするためには重要で、第一印象で興味を引きつけるには欠かせない要素です。しかしそれが直接的に選ばれる理由になることはまずありません。顧客はそんなことよりももっと別の不安を持っているからです。そしてライバルのホームページは皆同じようにかっこいいのです。

2015年は 「あなたから買いたい」 と言わせる仕組み作りに注力

従来型のホームページではライバルと差別化することが難しいことがお分かりいただけたと思います。そのため似たり寄ったりのホームページがウェブ上に溢れかえり、埋もれてしまうのです。

たとえ見込み客があなたのサイトへたどり着いたとしても、「ここで買う理由」が見当たらないためすぐに帰ってしまいます。では、これからのネット集客はどのように差別化していく必要があるか。もっと言うとこれからのネット集客は何をしていかなければならないか。

それは・・・あなたのファンを作るための仕組みを作ることです。

別にホームページに執着する必要は一切ありません。極論を言ってしまうと、2015年以降のネット集客においてホームページは必要ないと思っています。残念ながら従来型のホームページ(作って放置)ではもう集客できないんです。ファンを作るための仕組み作りに注力してみてはいかがでしょうか。

では具体的に何をするか。あなたが大好き(ファン)なミュージシャンのことを思い浮かべてみてください。仮にミスターチルドレンだとしましょう。ミュージシャンなんて山ほどいる中で、なぜ彼らを選んだのでしょうか。ライブに行こうと思ったら絶対ミスチルのライブを選びますよね。他にもミュージシャンはたくさんいますが、その他大勢はそもそも選択肢にないはずです。

チケットが他の人より安いからミスチルを見に行くのですか?家から一番近いからミスチルを見に行くのですか?違いますよね。ミスチルだから見に行くのです!ここにヒントが隠されています。なぜミスチルはあなたというファンを獲得することができたのでしょうか。

積極的な情報発信

ファンを獲得するためには、まずは認知されなければなりません。あなたの存在を顧客にアピールするのです。ミスチルは音楽を作って歌いました。音楽という形で積極的に情報発信したのです。すると少しずつ認知されていき、その中で一定数の人が興味を持つようになります。興味を持って何度も何度も繰り返し接触することで、いつの間にかファンになってしまうのです。

認知 → 興味 → 接触頻度が増える → 忘れられない存在になる → ファンになる

ビジネスでもほとんど同じで、上のような流れでファンを作っていきます。

2015年以降のネット集客で最も重要なのは積極的な情報発信

ネット集客を真剣に考えるのであれば、これからは積極的な情報発信をする必要があります。ホームページを作成するにしても、従来型のように作って放置していては絶対に集客できません。作ったサイトを活用して情報発信していく必要があります。

ただ、ホームページの更新は難しく、ページ数が膨大に増えることによってごちゃごちゃしてしまうため、これからのネット集客にはブログを強くお勧めします。もともと誰でも容易に更新できるように作られているため、情報発信がしやすいからです。

情報発信しやすいということは、ファンを作りやすいということです。誤解の無いように言っておきますが、別にホームページでも何でもいいんですよ。あなたが情報発信しやすいと感じるものであれば何でも構いません。大切なのは「何を使うか」ではなく「そこで発信する情報」なのですから。それではどんな情報を発信すべきかアドバイスさせていただきます。

1.目的とターゲットを明確にする

相手がどんな人かも分からない状態では何も話せません。まずは情報発信する目的とターゲットを明確にしてください。

 

ターゲットはあなたのビジネスに直結する人である必要があります。ここがブレてしまうと、アクセスは集まるのに全然売れない・・・という事になってしまいますので、必ず時間をかけて設定しましょう。

2.検索され続ける有益な情報を提供する

そしてターゲットが決まったら、その人にとって有益な情報を発信していきます。私は有益な情報を、ターゲットの疑問に対する答えを的確に分かりやすく伝えることと定義します。

 

ブログはコンテンツが蓄積され、検索され続けていくメディアです。今日書いた記事は別に誰にも見られなくても構いません。いつか誰かが検索して見にきてくれればいいわけです。

そのためにもターゲットが検索しそうなキーワードを意識してブログを書く必要があります。ただしあからさまに意識して羅列するのではなく、あくまでターゲットの疑問に答えることを優先します。

 

3.ひたすら与え続けて接触頻度を高める

継続は力なり。耳にタコができるほど言われていて、なんかバカっぽい言葉に聞こえますが本当です。ネット集客においては特に継続が絶対です。

何度も言いますが、作って放置する従来型のサイトでは絶対に集客できません。2015年は積極的な情報発信が絶対的に重要だと確信を持っています。これこそがライバルとの差別化になり、選ばれる理由にもなるのです。見込み客がファンになる流れをもう一度おさらいしておきましょう。

認知 → 興味 → 接触頻度が増える → 忘れられない存在になる → ファンになる

認知してもらうためには目立たなければなりません。目立って認知してもらうためにも継続が必要です。さらに接触頻度を増やすためにも継続は必要です。顧客は常に新しい情報を求めていますので、そのニーズに応え続けなければなりません。

ブログの場合は一度書いてしまえば後は顧客のほうが勝手に検索して読んでくれますので、効率的に接触頻度を増やすことができます。実際に対面しなくても接触することができるのがネット集客の利点ですね。接触頻度が高くなるといつの間にかあなたが忘れられない存在になっているはずです。もしかしたら夢にまで出てくるかもしれません。

そしてさらに有益な情報発信を続けることで、いつの間にかあなたのファンになっています。ここまで来ればもうライバルなんて居ないも同然。だって、料金でもなく立地でもなく、あなただから選ばれるんですから。こちらから売り込みしなくても、向こうから売ってくれとお願いされるでしょう。

ネット集客2015 アクセスではなくファンを集める努力を

これまでのネット集客はホームページにアクセスを集めることが重視されてきました。しかしこれからはアクセスよりもファンを作るための仕組み作りがキーになると思います。自宅で簡単に比較検討できる時代にただただ質の悪いアクセスを集めても効率が悪いです。

あなたから買いたい!と言ってくれるコアなファンをいかに集めることができるか。2015年はそのために時間と労力をかけてみようと思っています。

ネット集客でお困りでしたら以下よりお気軽にご相談ください。(内容によっては有料になります)

ネット集客のご相談

P.S.

セールスレター型のホームページ(キラーページ)での集客も効果的ですが、今回はブログでの集客に特化してお話させていただきました。さらに詳しく知りたい方は本気で売るためのページ作りシリーズ全15話をご覧下さい。

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